外資系企業へ転職してから、活躍したいと考えるときには、実際にどんな人が評価されているのかを知ることはとても重要です。
ぼくが外資に転職してわかった評価される人の特徴は以下の5つ。
- 上昇志向
- 強いリーダーシップで行動している
- 社内で信頼関係を築ける
- 考えが論理的
- 英語力がある
どれかひとつだけ持っていても評価されません。ぼくの周りでは、5つ全部の行動特性をもっている人が評価されています。
本記事からわかること
- 外資で評価される人の特徴
- 評価される理由
- 評価されている人の具体的な行動
記事を読み終えると、一般的に外資系企業でどんな人が評価される傾向にあるのか、そして、あなたが外資系企業で評価されるために必要な心構えを知ることができます。
「はじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】」では、はじめての外資転職のロードマップやおすすめの転職エージェント3選も公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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あわせて読みたいはじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】
目次
外資系企業で評価されている人の特徴
外資系企業で評価されている人の特徴5つを1つずつ解説していきます。
1. 上昇志向
上昇志向が外資系企業で評価される理由です。
- 成長意欲がある人を上司は引き上げようとしてくれるから
ちなみに上昇志向の意味は次の通りで、自分のあるべき姿を常に上に設定して、自ら行動に移せるような人です。
じょうしょう‐しこう【上昇志向】
自分の能力や生活水準、社会的地位などを常に高めようとする考え。
引用:コトバンク
外資系企業では、一般的に上司とは1 on 1(ワンオンワン:上司との1対1の月1-2回の面談)が定期的にあり、業務状況や今後のキャリアについて話し合う機会があります。
ここで、キャリアの目標も上司と共有するわけですが、自分の成長に対する考え方は人によって大きく2局化すると個人的に考えています。
①自分の成長に計画的な人
キャリア形成に計画的な人は、直近のキャリアの目標達成のために必要なアクション1つ1つを5W1H(だれが、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのように)でしっかりと考えられています。
つまり、目標を達成するために、その過程のステップを具体化して、より行動しやすくします。
そのステップを徐々にクリアしていき、少しずつ着実にゴールに近づいていくイメージです。
②思うだけで成長のための行動ができていない人
本人はやる気はあっても、日頃の業務に追われて、計画的に自分の成長に力を入れられていない人もここに含みます。
①の自分の成長に計画的な人とは異なり、目標達成に必要な1つ1つのステップを着実にクリアできずに、足踏みしている状況です。
こうなると、直近のキャリアの目標を達成するために時間がかかってしまうのは一目瞭然ですよね。
上司の立場になった時に、実力をすでにもっている人であれば、①の自分の成長に計画的な成長意欲がある人をより上に引き上げやすいのはイメージしていただけると思います。
2. 強いリーダーシップで行動している
強いリーダーシップがある人が評価される理由です。
- 結果を出すためには、周りの関わる人が同じゴールに向かって進めるように統率する力が必要だから
ここで「強い」リーダーシップとしたのは、それなりにリーダーシップがある人は外資系企業には少なくないからです。
つまり、リーダーシップがある人たちから、頭一つ抜け出したリーダーシップが人より評価されるためには必要という考えです。
会社では個人プレーで仕事することは基本的にないです。
周りには同じ部署の同僚だったり、他部署の人だったり、必ず誰かしらと協働して仕事するものです。
そして、評価される人はチームメンバーや他部署の人をうまく巻き込んで統率して、業務を進めるのが上手です。
この人がもっているものが、突出したリーダーシップだと僕は考えます。
3. 社内で信頼関係を築ける
信頼関係を構築できる人が評価される理由です。
- 円滑に業務を進めるためには、周囲との信頼関係が必要だから
「あの人のためならやってあげたい」と社内の人から思ってもらえるように信頼を得ることは、スムーズに事を進めるにはすごく重要です。
突然ですが、「あの人のために力を貸したい」とあなたが思える人はどんな人ですか?
上司などの権威のある人は若干政治的な要素があるので、ここでは除外ですが、例えば、気の知れた同期の仲間はここに当てはまると思います。
そのような同期との間には少なからず「信頼」が存在するはずです。
つまり、相手のために何かをしてあげたいと思ってもらうためには、少しでもその相手との間に信頼関係が必要というわけです。
これは社内に限らず、社外の人を相手にしたときも同じことが言えますよね。
ただし、信頼関係はもちろんすぐには構築できるわけではないので、日々の積み重ねが活きてくるわけですが、ここでは信頼関係を築いていくために実践している具体例を2つ挙げてみます。
①お礼を言う
ものすごく基本的なことですが、相手が何かしら自分のために時間を割いてやってくれた時には、「やって当たり前」と思わずに、お礼の気持ちを伝えることです。
例えば、何かメールで相談したときや対応をしてもらったときに、以下のように丁寧なお礼を言うことができるかどうかです。
- 早々にお返事いただき、ありがとうございます。
- お忙しいところ、ご対応いただき、ありがとうございます。
その人が本当に忙しいかどうかは置いておいて、「相手が忙しい中に自分のために対応してくれた」ことにお礼はきちんと相手に伝えるべきです。
実際に意外とお礼を言えない人が中にはいるのですが、社外の人と変わらずに、社内の人を相手にしてにしても敬意を払って丁寧に応対をするというのは、信頼関係を構築する足がかりになります。
②迅速な対応
例えば、以下のよくあることに対して、継続して少しでも早くに対応していると、「お、この人対応早いな」と思われ、最終的に信頼獲得に繋がります。
- メールの返信
- 口頭での質問の回答
- ミーティングで決まった対応事項
実際に、思い浮かぶ僕の会社で評価されている人は、みんなレスポンスが早いです。
4. 考えが論理的
論理的に物事を考えられる人が評価される理由です。
- 自分の意見を仕事に反映するために、論理的に根拠を示す必要があるため
- 周りと信頼関係を築くために、意見がわかりやすく相手が納得しやすい内容である必要があるから
論理的に物事を考えることをロジカルシンキングと言います。
ロジカルシンキング
論理的思考。分かっていることに基づいて物事を考えること。
自分の意見を通したいときに、ロジカルシンキングで考えられれば、わかりやすく相手に説明することができ、周囲を納得させることができます。
海外、特に米国は論理的で合理的に物事を判断します。
一方の日本では、論理的に物事を考えることが苦手な人が多いと言われています。
実際に、「この人は論理的に考えるのは苦手なんだろうな」という人は残念ながら見かけます。
このような人の特徴は結論がはっきりしていないことが多いです。
これでは、上でご紹介したように、自分の意見が相手に伝わらず、周囲と信頼関係を築いていくのは難しくなります。
ロジカルシンキングは外資系企業で活躍する上での基本中の基本で、僕も常に意識しています。
また、ロジカルシンキングと組み合わせて押さえておきたいのが、クリティカルシンキングです。
ケンブリッジ辞書では以下のように書かれています。
Critical Thinking
the process of thinking carefully about a subject or idea, without allowing feelings or opinions to affect you
引用:Cambridge Dictionary
直訳すると、
「感情や意見があなたに影響を与えることを許さずに、主題やアイデアについて慎重に考えるプロセス」
整理すると、
クリティカルシンキング
客観的に物事を慎重に考えるプロセス・思考。批判的思考。
ここではクリティカルシンキングについて詳細の説明は割愛しますが、簡単に噛み砕いて説明すると、考えている結論を確実なものにするため、自分のあらゆる考えに対して疑問を投げかけ、正しいのかどうか最終的に判断をする思考です。
クリティカルシンキングはより信頼性のある根拠を導き出すためには必須の手法で、ロジカルシンキングを合わせて、この思考を持った人は非常に根拠が明確で、発言に説得力があります。
5. 英語力がある
ある一定以上の英語力が必要な理由です。
- 評価され、昇格していくためには、海外本社・支社とコミュニケーションを取るための英語力が必要だから
英語が必要なことは言うまではありませんが、日本国内にいる限りはペラペラでなくても問題ないです。
ただし、役職が上がるに連れて、より高いレベルの業務のことについて英語で議論したり、相談が発生しますので、英語力が高いに越したことはないですね。
まとめ: 外資系で評価されている人を観察してワザを盗もう
以上、外資系企業で評価される(されている)人の特徴を絞ってご紹介しました。
成長意欲がある
周囲を自分に引き寄せる強いリーダーシップがある
人と信頼関係を築ける人間味がある
相手を納得させられる力がある
英語力がある
これらの特徴と自分とのギャップを埋めていくことで、外資系企業で評価される人材になれるはずです。
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