仕事でミスをしてそのまま隠ぺいしようかと悩んでいたり、すでに隠していてソワソワしていしませんか?
結論、仕事のミスが発覚したらすぐに上長に報告しましょう。
うっかりミスしてしまったときに、上司の信頼を失いたくないなどの思いから、とっさにミスを隠すことが頭をよぎるかもしれません。
ちなみに株式会社GABAが全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソンを対象に行なった「ビジネスパーソンの『失敗』に関する調査2020」(n=1,000)によると、「仕事での失敗は誰にも知られたくない」にそう思うと回答した人は全体の61.2%もいます。
しかしながら、その後を考えるとミスを隠してしまうことはおすすめできません。
本記事からわかること
- ミスを隠すのはデメリットばかり
- 大切なのは同じミスを繰り返さないこと
この記事を読むと、仕事のミスは隠さない一択の理由と取るべき行動がわかりますよ。
目次
なぜ人はミスを隠したくなるのか【心理】
そもそも仕事のミスを隠したくなる人の心理を考えてみましょう。
上司や先方に怒られずに済む
ミスの大きさにもよりますが、あなたのミスにより影響を受ける人が少なからずでてきますよね。
- 上司
- 同僚
- 取引先
特に上司や取引先の先方から怒られるなんてことも、状況によってはあるでしょう。
ミスをした直後に「やばい!〇〇さんに怒られる・・・」と真っ先にその人の顔を思い浮かべると、このまま隠してしまおうかな・・・と思ってしまうかもしれません。
あまりの凡ミスに周りから幻滅されたくない
うっかりミスの場合、気をつけていれば防ぐことができるミスもあります。
それがゆえに「同僚から呆れられたくない」という気持ちや「ミスをして恥ずかしい」という心情から、「このまま隠してしまおう」と考えてしまうケースです。
実際に株式会社GABAが全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソンを対象に行なった「ビジネスパーソンの『失敗』に関する調査2020」(n=1,000)によると、「仕事での失敗は恥ずかしい」にそう思うと回答した人は全体の74.3%もいました。
上司や同僚からの信頼を失うのが怖い
もしかしたらこの理由が1番多いのではないでしょうか。
上司からの信頼が失われるのではないかと心配になった結果、ミスを隠してしまうケースです。
この場合、ミスをしたことによって仕事ができないと思われてしまう、といった「誤解」「推測」から生まれる気持ちです。
どうしても仕事のミスを「よくないこと」とネガティブに捉えていると、
ミスを隠すデメリット
それでは、今度はミスを隠すことによるデメリットはどのようなものがあるのか考えてみます。
仕事が手につかない
「隠す」ことをうしろめたく考えれば考えるだけ、いつ自分のミスが明るみにでるのか心配になってしまいます。
仕事のときにはほぼ確実に考えてしまいますよね。
さらには、仕事が手につかなくなる、つまり、仕事中の集中力も続かなくなるので、新たなミスの発生も気になります。
プライベートの時間でも考えてしまう
仕事が手につかないほどであれば、プライベートの時間、ご飯を食べていたり、テレビをみていたり、お風呂に入っていたりしても、ふとミスをしたことやそれを隠していることは考えてしまうでしょう。
せっかくのあなたの時間も台無しです。
次のミスも隠ぺいしてしまう
心配なのは、次に同じような失敗をしたときにも隠してしまうことです。
そして、「二度あることは三度ある」という言葉のとおり、当たり前のようになるのもこわいですね。
上司や同僚、社外からの信頼を失う
あなたのミスを隠すことの1番の代償は、会社や場合によっては社外の取引先などからの信頼を失ってしまうことです。
ぼくもどんなに信頼していた人でも、その人が会社やプロジェクトなどに影響のあるミスを隠していたとすると、もう二度と信頼することは難しいです。
株式会社GABAの「ビジネスパーソンの『失敗』に関する調査2020」によれば、「仕事で失敗をした人にされると、怒りが爆発すると思うこと」の6位に「隠そうとする」が18.9%、2位に「嘘をつく」が31.7%でランクインしています。
いずれも管理職では非管理職と比べて、選択する人が多くなっています。
上司や同僚からの信頼がなくなれば、社内での業務は成り立たなくなりますし、確実にあなたはその会社で仕事がしづらくなるはずです。
社外にも影響が及ぶのであれば、なおさらです。
人との信頼関係を築くのは時間もかかり大変です。でも、それを壊すのは本当に簡単です。はかないですがこれは事実です。
会社への損害も発生しうる
ミスが発覚してすぐに対処できていれば、会社や個人への影響を最小限にとどめることも可能です。
しかし、ミスを隠すことで対応が遅れれば、その分大きな影響がおよぶ可能性もあります。
大ごとのように聞こえるかもしれませんが、内容次第では隠すことによる影響の範囲や大きさは時間とともに膨れるかもしれないので、注意が必要です。
ミスを隠すメリット
一方のミスを隠すことのメリット。
一応考えてみましたが、「ミスを隠し通せるかもしれない」というくらいです。
このメリットと前述のデメリットを天秤にかけたときに、どっちがあなたにとっては有益でしょうか。
大切なのは同じミスを繰り返さないこと
ミスが発生してしまっても、元に戻すことはできません。
それにミスは誰にでもあることで、必ずしも「ミス=悪い」ことではありません。
大切なのは同じミスを繰り返さないこと。
一旦冷静になって失敗を認めよう
ミスが起きてしまったら、まずは一度冷静になり、失敗を認めましょう。
そして、隠し通すことがあなたにとって1番良い選択なのかを考えてみてください。
はじめは凹むと思いますが、このステップは適切なアクションを取るためにも重要なことです。
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上司への速やかな報告が逆に信頼につながる?
隠ぺいしようと考えてしまう心理として、ミスをしたことがバレると上司からの信頼を失うのではないかという心配があることにすでに触れました。
でも実際は、速やかに正直に報告した方が最終的には上司や同僚、先方との人間関係に良い影響を及ぼすのではないでしょうか。
報告することで、隠すときのようなうしろめたい気持ちにならずに済みます。
適切に対処することができれば、仮に謝罪しなければいけない状況になったとしても、あとはこれまでどおり、仕事に向き合うだけです。
同じミスを繰り返さない仕組みづくりを考えよう
上司に報告した後は、同じ失敗を繰り返さないための対応策を講じましょう。
ミスをすることは決して悪いことではなく、あなたや会社、後輩の成長に欠かせない「学び」そして「経験」です。
その代わり、この学びや経験を生かすも殺すもあなた次第。
原因を再発防止策を検討し、導入することで、この苦い経験をしっかり生かすことができれば、確実にミスの元はとれています。
まとめ:隠していいことはない!次に活かすのが重要
以上、仕事のミスを隠すことについて、デメリットを交えて解説しました。
結果、隠ぺいすることによるデメリットはメリットをはるかに上回るので、ミスを隠すことはおすすめできません。
ミスをしてしまったあとは、一度冷静に状況をみて上長に報告し、同じミスを繰り返さないように、対策を実施していきましょう。
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