こんにちは、たつのです。
edXはオンラインで海外の有名企業や大学が提供している教材を使って最新のスキルや知見を学べるオンライン学習サービスです。
実際に公式サイトへアクセスするとわかりますが、全て英語ではじめはなんだか怪しく感じる人もいるかもしれません(笑)
edXはGoogleやIBM、大学ならハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)、日本の京都大学とパートナーシップを組み、講義動画を提供しています。
なかには完全無料で学べるコースも数多くあって、かなり注目度も高いです。
無料で学べて最高なのですが、無料の場合は教材にアクセスできるのが一定期間に制限されているなど、利用する際の注意点がいくつかあります。
本記事からわかること
- edXとは?料金体系
- edXの登録方法とステップバイステップの利用方法
- edXのメリット・デメリット
- edXの利用がおすすめな人
この記事を読むと、edXの使い方を完全に理解することができ、今日から新しく学習をはじめることができます。
\こんな人にオススメ/
- 英語に抵抗がない・得意な人
- キャリアに活かせることを学びたい人
- オンライン学位をとりたい人
目次
edXとは?
4.2千万人以上が学ぶ世界最大級のMOOC
edXは全世界で4,200万人が学ぶ学習のプラットフォーム。
このプラットフォームはMOOCといって、Web上でだれでも無料で参加可能な、大規模かつオープンな講義を指します。
Massive:大規模な
Open:公開された
Online:オンライン
Course:講義
edXと同じように世界最大規模を誇るのがCoursera。
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関連記事【比較】MOOC とは?国内外のおすすめ8選|無料で学べるプラットフォーム
edXで学べるジャンルは32
edXで学べるジャンルはなんと32種類。
Architecture (66) /Art & Culture (211) /Biology & Life Sciences (244) /Business & Management (898) /Chemistry (71) /Communication (254) /Computer Science (799) /Data Analysis & Statistics (382) /Design (112) /Economics & Finance (219) /Education & Teacher Training (268) /Electronics (82) /Energy & Earth Sciences (132) /Engineering (633) /Environmental Studies (253) /Ethics (46) /Food & Nutrition )80) /Health & Safety (209) /History (193) /Humanities (354) /Language (90) /Law (114) /Literature (172) /Math (19) /Medicine (235) /Music (32) /Philanthropy (6) /Philosophy & Ethics (113) /Physics (144) /Science (320) /Social Sciences (487)
*()は2022年12月現在の講義数
edXの講座の種類と料金体系
【edXの料金プラン】
種類 | Short Courses | XSeries Programs | Professional Certificate Programs | MicroBachelors® Programs | MicroMasters® Programs | Bachelor's Degrees | Master's Degrees |
費用目安 | $99〜 | $135〜 | $299〜 | $499〜 | $600〜 | ? | $10,000〜 |
日本円目安* *130円/USD計算 |
¥12,870〜 | ¥17,550〜 | ¥38,870〜 | ¥64,870〜 | ¥78,000〜 | ? | 130万〜 |
学習平均時間/週 | 2-10時間 | 2-8時間 | 5-6時間 | 4-10時間 | 10-15時間 | ? | 10-20時間 |
学習期間 | 6-8週間 | 8週間〜 | 3-4ヶ月 | 3-8ヶ月 | 6-12ヶ月 | ? | 1-3年 |
認定証 | デジタル | デジタル | デジタル | デジタル 大学の証明付 |
デジタル | 学士学位 | 修士学位 |
特徴 | ・新しいことを学ぶのに最適 | ・複数コース ・Short Coursesより専門的 ・プログラム数は少なめ |
・特定のスキル・知識を身につける | ・大学授業のコース | ・大学院レベルのコース ・特定のキャリアで活かす |
・学士を取得可能 ・大学・選考少なめ |
・修士を取得可能 |
これをベースにedXの料金の特徴を少し掘り下げていきます!
edXは無料で受講できる?
結論、edXは無料で受講することが可能。
ただし、一部コース、「Short Courses」の講義に限定されています。
上の表で言うと、2列目以降右のプログラムは原則無料で受講はできないと思っておきましょう。
修了証の発行は有償
たしかに無料で受講できるコースもありますが、もし修了証を発行する場合は有料です。
問題は無料と有料のコースどっちを選べばいいのか。「修了証いらないし無料でいいっか」というわけにもいかないので、無料と有料の違いを次で解説します。
無料と有料の決定的な違い
それは修了証の発行と講義資料に無期限にアクセス可能という2つ。
【edXの無料と有料コースの違い】
有料 | 無料 | |
修了証 | ◯ | ✕ |
講義資料の閲覧 | 期限なし | 期限あり |
評価と試験 | ◯ | ✕ |
ディスカッションフォーラムへの参加 | ◯ | ◯ |
講義動画の視聴 | ◯ | ◯ |
講義資料の閲覧 | ◯ | ◯ |
Practice (Ungraded) Assessments | ◯ | ◯ |
この2点以外は無料でも基本的には有料と同じような機能が使えます。
厄介なのが一定期間、コース固有の目安の受講期間を過ぎると、その後は講義資料を閲覧することができなくなります(下画像参照)。
ちなみに無料でコースをはじめた場合は、その期限までに有料にアップグレードすれば、有料機能が使えるようになります。
正直無料と有料とどちらを選べばいいか迷いますが、以下のいずれかに当てはまれば「有料」を選べば間違いありません。
- 復習を繰り返して徹底的に理解を深めたい
- 受講目安の期間を超えてゆっくり学びたい
- 学んだ証として修了証を残したい
edXの登録方法
つづいてedXの登録方法を3ステップで解説します。
step
1公式サイトへアクセス
まずはedXの公式サイトへアクセスして、右上の「Register for free」をクリック。
step
2基本情報入力
次に以下の基本情報を入力します。入力はたったこれだけです。
- 姓名
- メールアドレス
- 公開用のユーザーネーム
- パスワード
- 国
あればApple、Facebook、Google、Microsoftのアカウント情報を利用してログインしましょう。
step
3受信メールから登録完了
登録メールアドレス宛に上のメールが届くので、あとは「Confirm my email」を押下して登録完了です。
【これだけは知っておきたい】edXの使い方
edXの使い方はシンプルに「講座を探す→登録する→受講する」の3つのステップです。
ただ公式サイトの言語を日本語に変えることはできないので、もしかするとどこをクリックして進めればいいのか迷うかもしれません。
講座を探す
【edXの料金プラン】
種類 | Short Courses | XSeries Programs | Professional Certificate Programs | MicroBachelors® Programs | MicroMasters® Programs | Bachelor's Degrees | Master's Degrees |
費用目安 | $99〜 | $135〜 | $299〜 | $499〜 | $600〜 | ? | $10,000〜 |
日本円目安* *130円/USD計算 |
¥12,870〜 | ¥17,550〜 | ¥38,870〜 | ¥64,870〜 | ¥78,000〜 | ? | 130万〜 |
学習平均時間/週 | 2-10時間 | 2-8時間 | 5-6時間 | 4-10時間 | 10-15時間 | ? | 10-20時間 |
学習期間 | 6-8週間 | 8週間〜 | 3-4ヶ月 | 3-8ヶ月 | 6-12ヶ月 | ? | 1-3年 |
認定証 | デジタル | デジタル | デジタル | デジタル 大学の証明付 |
デジタル | 学士学位 | 修士学位 |
特徴 | ・新しいことを学ぶのに最適 | ・複数コース ・Short Coursesより専門的 ・プログラム数は少なめ |
・特定のスキル・知識を身につける | ・大学授業のコース | ・大学院レベルのコース ・特定のキャリアで活かす |
・学士を取得可能 ・大学・選考少なめ |
・修士を取得可能 |
Short Coursesの探し方
edXのトップページのメニューから「Courses」を選択して講座を検索すると、「Short Courses」にソートをかけた状態で検索をスタートできます。
さらに以下の詳細条件でコースを絞ることができます。
- Subject
32ある学びのジャンル - Partner
講座を提供している企業や大学 - Program
Short Courses以外の主要なプログラム - Level
「Introductory(初級)」「 Intermediate(中級)」「 Advanced(上級)」の3段階 - Language
言語 - Availability
「Available Now(今すぐ登録可能)」「 Upcoming(近日公開)」の2つ - Learning type
学習のタイプ
その他プログラムの探し方
同様に「Programs & Degrees」からその他のプログラムを検索可能。
Short Coursesのように詳細検索はないので、あとは気になるプログラムを選んで詳細な内容をみていく感じです。
講座を登録する
好きなコースを選ぶと詳細ページの中に「Enroll」のボタンがあるのでそれをクリック。
するとこんな画面へ。修了証がもらえる「Earn a Earn a certificate」(有料)か、一時的な講義資料のアクセスになる「Access this course」(無料)かを選びます。
「Earn a Earn a certificate」の「Upgrade Now」を選択すると支払いページへ。「Access this course」の「続ける」をクリックすると講座の登録が完了します。
受講する
さいごに受講の流れですが、あとは「Start course」を押下して進めていくだけです。
1.講座
これははじめに「Start course」を押下した後に表示される画面。
「NEXT」を推していくとページを送ることができます。
スクショではテキストだけ表示されていますが、どんどん先に進んでいくと、講義動画がでてくるので閲覧しながら進めることになります。
2.進捗
ここではシンプルに全体のうちどれくらいの割合の学習が終わっているのか数値として表示されます。
3.日付
このセクションでは主に以下の日付を確認します。
- いつ講義に登録したか
- (無料を選択した場合)いつまで有料コースに申し込めるか
- (無料を選択した場合)いつまで教材にアクセスできるか
「やっぱり修了証ほしい」「もう少し余裕をもって学習したい」となれば、期日までに有料へアップグレードが必要。
アップグレードの締め切りは講座を登録してから1週間以内の場合もあれば1ヶ月くらい余裕があるときもあります。
繰り返しですが、無料コースを選んだ場合、一定期間を過ぎると動画や資料を閲覧することができなくなるので注意です。
4.ディスカッション
どうしてもMOOCでの学習は「独学」なので、最後まで勉強を貫けるかは自分との戦いです。
このディスカッションは「世界中の学習者との交流の場」。
同じ内容を学んでいる同志でもあるので継続する助けになります。
新たな気づきが得られることもあるので、コースに登録したら一度アクセスしてみましょう!
edXで学ぶ3つのメリット
edXのメリット
- 有名大学・企業が提供する高品質な講義
- 動画が10分未満で限られた時間で学べる
- 大学の学位をオンラインで取れる
1つずつみていきます。
メリット①有名大学・企業が提供する高品質な講義
edXではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学といった誰もが知る米国の超有名大学から、IBM、Google、Microsoftなどのこちらも超有名企業が教材を提供しています。
ちなみに日本からは京都大学もパートナーの教育機関として参加しています。
また、特に需要が高まっているジャンルについては、講義数がホント豊富なので選ぶのが迷うくらい。
幅広い講義内容から選べて、1つ学習したら今度はまた次へ...とedXではスキルや知識をさらに広げられるのが魅力です。
メリット②動画が10分未満で限られた時間で学べる
社会人の学び直しでキャリアに役立つスキルや知識を磨こうとしたとき、ネックになるのが平日に勉強に使える時間が限られているということ。
でも安心してください。動画は1つだいたい6〜10分で構成されているので、スキマ時間に学べます。
毎日少しずつ学習を重ねるスタイルも可能。
アプリが便利!
実はedXのiOS・Androidのアプリがあるので、スキマ時間の学習を後押ししてくれます。
上が実際の学習コースのスクショ。使い勝手もよく、edXで勉強する人はダウンロード必須です。
メリット③大学の学位をオンラインで取れる
edXはオンラインで大学の学士や修士の学位が取得できるMOOCの1つ。
もちろんそれなりの費用と期間を要しますが、現地で生活しながら学位をとるよりグッとハードルは下がります。
「海外大学で学びたいけど時間とお金に余裕がない」といったビジネスパーソンの願いを叶えてくれるプログラムです。
edX以外ではCoursera(コーセラ)とFutureLearnでもオンラインで学位がとれますし、それぞれで受けつけている大学も異なるので、一度のぞいてみるとよいでしょう!
edXのデメリットと注意点
一方でedXを利用する際に知っておきたいデメリット・注意点は大きく3つです。
edXのデメリット
- コースの評判がわからない
- 無料では一定期間しか受講できない
- 日本語字幕のコースがほぼない
デメリット①コースの評判がわからない
もしかしたら気づいているかもしれませんが、edXでは各コースの評判・評価はわかりません。
唯一わかるのは、コースの詳細ページに記載のある「150,605 already enrolled!」のような何人が講義を登録しているか。
デメリット②無料では一定期間しか受講できない
ここまでにご紹介したように、無料で「Short Courses」を受講することは可能です。
ただし、一定期間を過ぎると学習教材のビデオや資料を閲覧できなくなってしまいます。
無料では制約があるので、時間をかけてゆっくりと、そして学習を完了したことを示すための修了証が欲しい場合は、有料で受講する必要があります。
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関連記事Coursera(コーセラ)とは?登録・使い方〜注意点まで【利用者が徹底解説】
デメリット③日本語字幕のコースがほぼない
edXで日本語字幕の講義を期待するのは潔くやめましょう。
なぜなら、本記事の執筆時点で日本字幕のあるコースはたった8つだけ。
日本語字幕コースを取り扱う唯一と言っていいのがCoursera(コーセラ)。「どうしても日本語字幕がいい!」という場合はCourseraをのぞいてみてください。
edXが向いている人
\こんな人にオススメ/
- 英語に抵抗がない・得意な人
- キャリアに活かせることを学びたい人
- オンライン学位をとりたい人
edXでは基本英語で学んでいきます。かといって、英語が堪能である必要はありません。
大切なのは英語に抵抗がないこと。
時間はかかるかもしれませんが、ある程度英語で学ぶ意欲さえあれば、今はAI翻訳が発達しているので英語を調べながら学ぶことは可能です。
また今は日本政府も社会人のリスキリング(学び直し)を推奨しています。
現在・将来のキャリアに役立つスキルや知識を身につけることはこれからの時代ますます必要になってきます。
edXで社会人としてのスキル・知識を磨こう
以上、edXはGoogleやIBMをはじめとした有名企業や海外大学が提供する質の高い講義を受講することができるMOOCです。
いまの日本は変化が激しい時代といわれて、社会で生き残るためにはますます「学び」は必要不可欠になってきています。
特に世界的にみても需要の高いデータサイエンスをはじめ、普遍的なスキルのビジネス系のスキルを身につけられるコースが豊富なedXで社会人として磨きをかけましょう!
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