英語ができなくても外資に転職する方法を知りたい。
このように外資系企業への転職を夢みているけれど、「英語ができない」という壁にぶち当たり悩んでいませんか?
結論からいうと、英語ができなくても外資系企業へ転職することは可能です。
実際のところ、この記事を書くぼくはTOEIC470点、英語が全く話せない状態で外資に転職を果たしました。
多くの外資系企業でTOEIC700〜800点目安の英語力をもった人材を探しているのは事実です。しかし、必ずしもすべての職種で必要というわけではありません。
英語ができないからといって諦めずに、ここで紹介する英語ができなくても外資に転職する方法を知ることで、理想の外資でのキャリアを手に入れるチャンスが待っています。
本記事からわかること
- 英語ができなくても外資系企業へ転職できる
- 求められる英語力の目安は「ビジネスレベル」
- 外資系企業への転職に必要な英語力を身につける方法
- 英語ができなくても外資系企業に転職するための3ステップ
- 転職しても英語力を磨かないとつらい思いをする
この記事を読むと、外資系企業に転職するために必要な英語力のレベルと対策を身につけることで、自信を持って転職に挑戦できるようになります。
外資系企業でのキャリアを築き、グローバルな環境で輝く未来を手に入れましょう!
この情報があなたの転職への一歩を後押しし、夢への扉を開くお手伝いができれば幸いです。
「はじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】」では、はじめての外資転職のロードマップやおすすめの転職エージェント3選も公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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あわせて読みたいはじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】
目次
【結論】英語ができなくても外資系企業へ転職できる
必ずしも優れた英語力がなくても、外資系企業に転職することは可能です。理由は大きく3つ。
英語ができなくても外資転職できる
- 高い英語力が必要ない職種やポジションがある
- 英語力よりも実務経験やスキルを重視する企業がある
- 英語学習補助制度を用意し、入社後の自己啓発を応援する企業がある
それぞれ簡単にみていきましょう。
理由①高い英語力が必要ない職種やポジション
外資系企業は業界ごとに多様な部門や職種が存在します。
例えば、国内向けの事業に特化した営業職や、技術系のポジションでは、英語力よりも専門知識や業務経験を重視するケースがあります。
理由②英語力よりも実務経験やスキルを重視
一部の外資系企業は、英語力よりも実務経験や専門スキルを重視する採用を行っています。例えば以下の2社。
ネスレ(消費財)
選考において全く基準は設けておりません。ただし、部署によっては入社後すぐに英語を使用する可能性もあります。海外勤務や研修には英語スピーキングテストの社内スコアが必要になる場合もあり、前向きに英語と関わりたい、勉強したいという方が望ましいです。様々な英会話学校を社員価格で利用できる補助もあり、社員それぞれの状況に合わせて勉強しています。
ネスレ−採用のよくある質問
ローランド・ベルガー(戦略コンサル)
採用時に『TOEICスコア何点以上』などの条件は設けていません。ただし、ローランド・ベルガーでは多くの海外プロジェクトを扱っており、社内のグローバルデータベースは全て英語です。また、ローランド・ベルガーがグローバルで開催するトレーニングはもちろん英語で行われます。英語ができればそれだけ海外で活躍するチャンスが増えてくるのは事実です。
ローランド・ベルガー−よくある質問
このように入社時には英語力にそこまで重きを置いていない外資系企業があります。
理由③英語学習の補助制度で入社後の自己啓発を応援
一部の外資系企業は、入社後に英語学習の補助制度を提供しています。
いわゆる、社員の自己啓発を促進する目的の制度で、一部の学習費用、例えば英会話レッスンの費用を負担してくれるすばらしい仕組み。
これにより、社内での英語学習や専門的な英語教育を受けることができ、社員が積極的に英語力を向上させる機会をつくることができるわけです。
外資系企業への転職に必要な英語力の目安は「ビジネスレベル」
エンワールドが2021年におこなった外資系企業に転職した経験がある20代~50代の男女400人におこなった調査で、400人のビジネスパーソンに外資系企業・部署で求められる英語レベルについて質問したところ、「Business(ビジネス)」(25.8%)が最も多くを占めました。
1つの会社のなかでみても、職種や立場によって、求められる英語力は異なります。外資ではビジネスレベルが1つの目安で、その英語力を持っているとキャリアの幅が広がります。
TOEIC700~800点くらいが1つの目安
目安として、TOEIC R&L(リーディング&リスニング)700点あるいは800点を求人の応募条件に設定している企業が多いです。
具体的に2つの異なる業界の大手外資系メーカーの採用情報の例を見てみましょう!
①同じ会社内での職種の違い(外資系消費財メーカーA)
- マーケティング職:
TOEIC800点以上(ビジネスにおける英語でのコミュニケーション能力をお持ちの方) - ITエンジニア職:
TOEIC700点以上、英語でのコミュニケーション能力をお持ちの方
同じ会社でも職種が違えば、求められる英語力も異なることがわかります。
②異なる会社の同職種での違い(マーケティング:外資系消費財メーカーA&B)
- 外資系消費財メーカーA:
TOEIC800点以上(ビジネスにおける英語でのコミュニケーション能力をお持ちの方) - 外資系消費財メーカーB:
英語(文書作成など英語を使用する機会は多く、ビジネス会話も必要)
そのほか企業採用ページで各業界や会社、職種ごとの募集要項にある英語力を独自に調査しました。具体的な企業や各職種の英語力の目安は以下の記事をぜひチェックしてください。
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あわせて読みたい外資系への転職にTOEICは必須?各業界の英語力の目安を徹底調査
役職によっても英語の必要性は異なる
外資では上のポジション、つまり昇進すればより高度な英語力が必要とされます。
なぜなら、管理職以上では、海外の同部署に上司が所属していたり、海外メンバーとの連携が強くなる傾向があるからです。
管理職以上はリモート会議や対面で口頭での協議ができるレベルが最低ラインになってきます。
外資で英語を使う4つのシーン
- 社内の手順書やメールが英語
- 社内に外国籍の社員がいる
- 海外との共同プロジェクトなどで英語での定期的なテレビ会議
- 上司が海外の人
外資系企業だからといって、英語を使う機会がどこでも同じというわけではありませんが、以下のような英語をつかう機会があることをイメージしておきましょう。
外資系企業への転職に必要な英語力を身につける方法
「英語ができなくても外資に転職出来ることがわかったけど、ビジネスレベルの英語力を身に付ける方法を知りたい。」、そう思ったかもしれません。
どんな「英語力」が必要か理解する
いきなりですが、今あなたに必要な英語力はなんですか?
答えるのは難しいかもしれませんが、まずはあなたがどのスキル、具体的にはスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4つのスキルのうち、何を磨きたいのか、何を磨く必要があるのかをクリアにしましょう。
多くの人は、スピーキングとリスニングに特に苦手意識があるあるかもしれません。
学習目標を明確にする
目標が明確になると、学習のモチベーションが上がり、効率的に学習を進めることができます。
学習計画を立てる
学習計画は、自分の目標や現在の英語力に合わせて作成しましょう。
計画には具体的な学習方法を含みます。どの教材を使うのか、どの英会話スクールを利用するのかなど。
計画に沿って学習を進めることで、効率的に英語力を向上させることができます。
毎日15分でも継続的に学習する
英語学習は、毎日英語に触れ、学習を継続することが、少しでも早くレベルアップするには重要です。
毎日少しずつ、15分でもいいので時間をつくり、学習を続けることで、英語力は着実に向上していきます。
英語の間違いを恐れない
スピーキングのレベルで一線を越えるには、「英語を話すことの恥ずかしさ」や「失敗したくない」という気持ちを恐れないことです。
学びはじめは特にガンガン間違ってOKです。むしろそれくらいの心意気でないと全然スピーキングは伸びません。
英会話であれば、間違って先生に教えてもらいながら、自分で調べながらどんどんレベルが上がっていくことを実感することができますよ。
英語ができなくても外資系企業に転職するための3ステップ
ステップ①外資転職に強いエージェントに相談
具体的には以下の流れで相談していきます。
- 外資系企業への転職に強いエージェントと面談する
- あなたの今の英語力と希望する企業や職種を伝える
- その上で転職の可能性をコンサルタントに確認する
転職エージェントは企業の採用担当者が求める人材象を共有しているので、応募者の英語力をどれだけ求めているのか把握しています。
企業の採用ページ内にある求人の募集要項からだけでは、実際に企業がどんな人に電話必要としているか、どれぐらいの英語力を望んでいるのかは分かりません。
あなたの外資系の転職の可能性を知るためには、転職エージェントに相談するのが1番の近道です。
転職エージェント | おすすめポイント |
JACリクルートメント |
外資・グローバル企業特化エージェント 誠実丁寧なコンサルタントのサポート。 企業情報に精通。 オリコン顧客満足度調査「ハイクラス・ミドルクラス転職」4年連続No.1。 |
エンワールド・ジャパン |
外資・グローバル企業特化エージェント あなたに合うキャリア・求人をチームで提案。 誠実な対応が魅力。 無理な転職はすすめられない。 |
リクルートエージェント |
国内最大の非公開求人20万超の求人に出会える。 はじめての転職に便利なツールで効率的な転職が可能。 転職支援実績No.1の転職ノウハウ。 |
くわしくは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にして、まずは1社の転職サポートに登録して、コンサルタントと面談してみてください。
ステップ②実績のある職種の求人を狙う
現在の職種、または現在や過去の経験が活かせる職種を狙いましょう。
企業が求めている経歴とマッチすれば、英語が仮にできなくても、入社後に英語力を磨くことを前提に内定をもらえる可能性がグンっと上がります。
仮に英語力がネイティブレベルでも、魅力的な経験やスキル、強みがなければ、内定をもらうことができません。
つまり、転職するには採用企業が求める経験・スキル・強みをもっていることが大前提です。
未経験職種+英語力を必要としている職種の組み合わせで外資系企業への転職はほぼほぼ不可能なので注意してください。
ステップ③英語面接の対策をする
英語に自信がない、かつ採用選考に英語面接がある企業の場合、英語面接の成功が内定をもらう鍵をにぎっていると言っても過言ではありません。
それくらい英語面接の出来は、英語ができない人にとっては重要です。
転職エージェントを経由して、求人に応募すれば、コンサルタントと英語面接対策ができます。
面接対策を受けられる恩恵は計り知れないので、確実に転職エージェント、特に「外資に強い」エージェント経由で応募するようにしてくださいね。
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あわせて読みたい外資系企業の面接で成功する方法とは?【準備から面接の対策まで】
外資系で英語ができないとつらい?
外資に転職できても、英語ができないまま自己学習を怠ると、大変な思いをします。
例えば、
- 海外からのメールが読むのがしんどい
- 手順書が全部英語でなんて書いてあるか理解するのに時間かかる
- 海外へのメールに英語で返信が大変
- 作成する書類が全部英語!
- 海外との電話会議で全然聞き取れない&話せないで悲しい
- 挙げ句の果てに、上司が外国人になってつらい
など、入社の年月が経てば社内の環境も確実に変化し、英語をバリバリ使う状況になる可能性はゼロではありません。
また、英語ができないと昇進ができず行き詰まるので、外資に転職するにしても、「英語を磨く意志」をもつことは必須です。
英語ができなくてもあきらめず外資転職に挑戦しよう!
外資系企業に入るのに英語が必須か、入社の際の英語力の目安、入社してからの英語の必要性について解説してきました。
長くなったので、まとめます。
外資系転職のポイント
- 英語ができなくても外資系企業へ転職はできる
- 前提は必要なスキル・経験があること
- 英語の必要性は会社や職種、役職で変わる
- 興味のある職種の求人要綱で必要な英語力をチェックしよう
- 入社後にキャリアアップするには英語のレベルアップは必須
多くの会社で英語力を応募条件に設定している会社が多いものの、英語ができなくても、潜在的な能力を買われて採用してもらえる可能性は十分あります。
しかしながら、入社してからは英語力を磨いていかないと、任せてもらえる仕事の幅が広がらず、昇格も難しいため、英語力はいつかは絶対に必要です。
そのため、「今は英語ができないけど、入社したら英語力を磨いてやるっ!!」という決意がある人は、外資系企業への転職は可能です。
まずは、気になっている会社の求人情報を転職エージェントから入手して、今のあなたの英語のスキルに見合った求人なのか確認しましょう!
外資系企業への転職に強いエージェントは以下の記事をぜひ参考にしてください。