外資系企業に転職したのはいいけど、ついていけない...かも。何か対処する方法はないかな?
「外資系企業でついていけない」と感じる代表的なものとして、以下の3つがあります。
- 実力主義についていけない
- 英語についていけない
- 業務についていけない
特に「実力主義」「英語」は外資系企業の特徴を捉えたもので、日本企業から転職してきた人はついていけないと感じる人が多いかもしれません。
でも安心してください。この記事ではそれぞれの「ついていけない」の具体的な対処法を提案します。
本記事からわかること
- 外資系企業でついていけない人の代表例
- 「ついていけない」を解消する具体的な対策
記事を読み終えると、「外資系企業についていけない」と感じるあなたに合う対処法を見つけることができます。
「はじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】」では、はじめての外資転職のロードマップやおすすめの転職エージェント3選も公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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あわせて読みたいはじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】
目次
外資系企業の「ついていけない」
まずはじめに、どんなときに外資系企業で「ついていけない」と感じるのでしょうか。
実力主義についていけない
外資系企業の多くが採用している実力主義は、頑張って成果を残したらその分報われるような人事評価制度です。
毎年成果を残して実力が上司に認められれば、若くして周囲より早いスピードで昇進したり、年収も増やしていくことも可能です。
そのため、実力主義と相性がいい人にとっては働きやすさを感じます。
一方で、うまく実力主義に馴染めない人の場合は、「頑張っているのに、なんで自分は評価されないんだろう」とどうやったら評価されるのかイマイチ掴みきれていない人も少なくないです。
英語についていけない
外資系企業では、以下のようにいろいろなシチュエーションで英語を使用するので、これまで英語を使う職場ではなかった場合は、入社間もなくついていけるか不安になるかもしれません。
▼外資系企業の英語を使うシチュエーションの例
- 海外からのEメール
- 使用するシステムの問い合わせ先は英語(日本語サポートがないシステムの場合)
- 社内の手順書
- 作成する書類
- 海外との電話・テレビ会議
- 上司が海外の人
職種によっては、日々の業務の中で英語をそこまで使用しない場合もありますが、海外からのEメールを英語で返信したり、社内の英語の手順書を読んだりと最低限の英語を使う機会はあります。
また、英語をしっかり使う職種であれば、海外本社・支社とのやりとりが増える上のポジションに上がるためには、海外の人と日常的にやりとりをするための英語力を身につける必要もでてきます。
業務についていけない
転職では、採用面接を通じて、募集ポジションの基準を満たす能力・経験がある人が採用されます。
でも、能力と仕事内容にギャップが生じて自分よりレベルが高い仕事内容になっていたり、想定以上の残業が必要だったりすると、「激務でついていけないかも」と考えてしまいます。
次からは、実際に僕も実践している、ついていけない別に提案したい対処方法をいくつかご紹介していきます!
対策①:実力主義についていけない
外資系企業で実力主義についていけないと感じる場合の対処法を2つご紹介します。
評価されている人の技を盗んでみる
突然ですが、あなたの周りで評価されている人ってどんな人ですか?
- 話に説得力がある
- プレゼンがうまい
- 失敗を避けるための的確な予防策を取っている
- 周りに常に気を配り、信頼関係を築くのがうまい
- 海外本社との交渉がうまい
これらは一例ですが、きっとあなたの周りにもこれに当てはまる「評価されている人」はいるんではないでしょうか。
僕の周りにも評価されている人はいて、よくその人の言動を観察して、自分にないと思うものは真似ます。
例えば、話に説得力がある人を真似る場合、なぜ説得力があるのかを考えます。
話し方なのか、話す内容にあるのか、話す順番にあるのか、考えられる説得力の要因はいくつかあると思います。
説得力のある要因が「話す順番」にあって、その人は発言のはじめに結論を必ずもってきているということがわかれば、その人が話すのと同じように、必ず結論から発言するようにしてみます。
あとは、日々の業務の中で常に盗みたい特性を頭に置いておいて、徐々に体に覚えさせていくだけです。
身近に実力がある人がいるのに、真似しないのはもったいないので、ぜひ実力主義の中で評価されている人を真似て、あなたもパワーアップしましょう。
もうちょっとアピールしてみる
実力主義についていけない人の中には、周りに負けない実力はあるのに、それがうまく上司や周囲の同僚に伝わっていないケースもあると思います。
それってすごくもったいないですよね。
もし、思い当たる節がある場合は、もうちょっとアピールしてみましょう。
上司がいる場、他の部署の人が集まっている場、同僚・チームメンバーがいる場など職場の複数人が集まっているような場所で、新しい提案や自分の意見を言うのだけでも十分アピールに繋がります。
ただ、1回だけではあまり効果はありません。
なぜかというと、1回だけだとあなたの発言はみんなの記憶にそう簡単には残らないからです。
継続していくと、「〇〇さんはいつも自分の意見ちゃんと持ってるよなあ」「〇〇さんの発言には説得力があるよなあ」など、あなたに対するイメージが徐々にみんなの中で定着していきます。
最初にあなたが周りの「評価されている人」の特徴を思い浮かべてもらいましたが、それもあなたの中で「その人のイメージ」が定着している証拠でもありますよね。
なので、「自分はアピール足りてないかも」と思ったら、もうちょっとアピールしてみる、これを試してみてください。
対策②:英語についていけない
外資系企業で英語についていけないときの対処法です。
外資系企業で英語がつらい状況を楽にするための方法はこちらの記事でよく読まれています!
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関連記事外資系企業で英語がつらいを和らげる8つの方法【つらい別】
英語の基礎を身につける
Eメールでの英語の読み書きや海外との電話会議での英語の聞き取り・話すのを少しでも楽にするには、英語の基礎力が必要です。
英語がペラペラになる必要はなく、今よりも1歩、2歩ステップアップするだけでも一気に気持ちが軽くなります。
以下は、仕事の中でリーディング・ライティングをサポートする方法と、実際に僕も実践していたリスニング・スピーキングの基礎を身につける方法です。
リーディング・ライティング
- 仕事でわからない英単語を調べたら英辞郎(アルクの辞書)の単語帳に登録
- よく使う定型文は一度調べたらPCに単語登録
リスニング・スピーキング
- 正しい発音方法の習得
- ネイティブ英語(ニュース英語)を聞く
- 簡単な英文をシャドーイング
- オンライン英会話で「英語をしゃべるのが恥ずかしい」を克服
僕はもともと英語は全く話せませんでしたが、上のリスニング・スピーキングの基礎を学んだことで、外資系企業で海外と会議をしたり、直接会って話すために必要なビジネス英語の力を身につけることができました。
ゼロからビジネスレベルの英語力を身につける詳しい方法は、以下の記事をご覧ください。
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関連記事初心者がビジネス英語を身につける勉強方法【たった3ヶ月でTOEIC150点アップ】
毎日英語に触れる
上でご紹介した基礎の英語を身につけるための学習は、毎日継続しないと体に染み付かないため、意味がありません。
なので、 まずは毎日10分、15分からでもいいので継続してみてください!
対策③:業務についていけない
外資系企業で業務についていけない場合の対処法を大きく3つご紹介します。
ポジティブに考えてみる
自分の経験・能力を超える難易度の仕事が求められている場合、仕事についていけないと思うかもしれません。
でも、考え方を変えてみて、ポジティブな視点で見てみると、「自分の能力と仕事の難易度のギャップの分、あなたには成長する伸び代がある」と捉えることができます。
それだけ成長できた時には、その成長の分、給料も上がるかもしれません。
そう考えると、モチベーションにもなり、「やってやるか」と気持ちを切り替えることもできます。
エッセンシャル思考
エッセンシャルとは、「必要不可欠な、必須の」などの意味があります。
つまり、エッセンシャル思考とは、絶対的に必要な物事にフォーカスするための思考です。
グレッグ・マキューン著の「エッセンシャル思考」(かんき出版)によると、「やらなくては」「全部大事」「全部できる」という非エッセンシャル思考が、重要なことに集中するというエッセンシャル思考の邪魔をしてしまいます。
要するに、「あなたの成果(目標)に必要なこと」があなたにとっての重要なこととすると、成果につながらないことは全て不要になるわけです。
こういった不要なことというのは意識しないとついつい手を出してしまいがちですので、手を出さない、または何を捨てるべきかを考えて、業務を取捨選択してみると、少し楽になるかもしれません。
集中力を高める
あなたは「気がついたら、この業務に1時間も使っていた」とか、自分が思っていた以上に時間を使ってしまった経験はありませんか?
もっと集中力を高めることができたら、今よりも仕事に集中でき、さらに手際よく仕事をさばけるようになります。
メンタリストDaiGoさん著の「自分を操る超集中力」(かんき出版)で紹介されている集中力を高める方法の中から、集中力を高めるために僕が実践していることを3つご紹介します。
瞑想
瞑想の効果の1つに「集中力アップ」があります。
集中力がアップするだけでなく、リラクゼーション効果もあるので、まずは朝の3分からはじめてみてください。
- なるべく静かなところで、目をつぶって、背筋を伸ばしてイスか床に座る
- ゆっくり7秒かけて鼻から息を吸って、7秒かけて口から息を吐く
慣れてきたら朝と夜に5分ずつにして、時間を伸ばしていくとより効果が得られるようですよ!
取り組む時間を短く
例えば、「今日の仕事は17時に切り上げる」と仕事の終わり時間を自分の中で決めてしまう方法です。
終わりの時間が決まると、今日の仕事量を残された時間で終わらせようと意識が働くので、より集中することができるというものです。
あらかじめ、会社で共有しているスケジュールがあれば、そこに業務の終了時刻を入れてしまって、周りにもあなたの終了時間を宣言しておくとより、「それまでに終わらせるぞ」という気持ちになります。
人間の集中力は長時間は続かないので、作業時間を短く区切って進めるのもおすすめです。
1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリロが考案したポモドーロ・テクニックでは、「25分の作業と短い休息」のサイクルで集中力を高めるというものです。
1時間集中するよりも、「25分集中するぞ」という気持ちの方がより集中することができます。
僕はiPhoneのタイマーを25分に設定し、25分経ったら、トイレにいったり、コップの飲み物を補充するために立ち上がって休息をとっています。
15分のパワーナップ
ベッドや布団に横にならず、目を閉じて休息をとることで疲れと眠気をとる脳の回復方法で、昼寝のことです。
会社員の場合は、昼休憩が1時間であまり時間がないかもしれませんが、昼ご飯を食べた後にいすの上などで15分仮眠を取るのが良いです。
僕もよくパワーナップを取るのですが、起きた後は脳がスッキリします。
ただし、15分を超えて寝すぎると、ぼーっとしてしまうので注意してください!
マネージャーに相談
どんなに集中力を高めても、無駄な業務を排除して効率的に仕事を回そうしても、残業が多い状態が続く場合は、そもそもの業務量があなたのキャパをオーバーしてます。
マネージャーはあなたの業務量を監督する役割も担っていますが、そのマネージャーのマネジメント能力が低い場合は、あなたの業務量を適切に管理できていないことも十分あります。
その場合は、自分ができる限りの努力をしても業務量を減らすことができない旨をマネージャーに相談しましょう。
具体的に自分の持っている業務がそれぞれ具体的にどんな状況にあって、今の業務量ではこの先もどれくらいの残業をしないといけないのかの残業予測もあわせて、相談するのがポイントです。
業務量を減らしたり、あなたをサポートする体制を整えてくれたりするはずです。
改善しない場合は転職も視野に
外資系企業での「ついていけない」別に対処法をご紹介しました。
あなたに合うものがあれば、ぜひ実践してみてください!
それでも「ついていけない」状態が長く続いて、ストレスを感じる場合は、早めに転職を視野に考えましょう。
外資系・日系グローバル企業への転職は以下の転職エージェントがおすすめです!
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外資系企業への転職で失敗したくない人は、ぜひ以下の記事で転職エージェント選びの参考にしてください。
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関連記事外資系転職に強いおすすめ転職エージェント11選【外資社員が徹底解説】
特に、残業時間が日常的に多くなっている状態、例えば月残業時間が45時間を超えると、肉体的・精神的に健康障害が発生するリスクが増えていき危険です。
残業が多い状態が数ヶ月続いて、残業がない職場環境を求めて転職している人は周りでも少なくないですので、くれぐれもついていけない状態が長く続かないように、人生の資本である身体を大切にしてください。
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