「気が強い性格」の人は、周囲の友人や職場に1人はいるものですが、外資系企業には気が強い人が集まっているんじゃないの?と思っていませんか?
実際のところ、外資系には比較的気が強い人が多いかもしれません。でも、ただの「気の強さ」ではなく、活躍するために必要なスキルを持っている結果、気が強いイメージがあるのだと思います。
この記事では、外資系企業の人は気が強いのか、また必要とされる具体的な気の強さとは何かを具体例を挙げて詳しく解説します。
記事を読み終えると、外資系企業の正しいイメージと外資系で活躍する人が持っているスキルを知ることができます。
「はじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】」では、はじめての外資転職のロードマップやおすすめの転職エージェント3選も公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
-
あわせて読みたいはじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】
目次
そもそも気が強い人ってどんな人?
「気が強い人」とは、強気だ、気性が激しい、負けず嫌いで勝気、攻撃的な、容易に屈しない、積極的などと表現されることが多いです。
そういった人の中には、見るからに気が強そうな人もいれば、「この人見かけによらず、気が強いなあ」と穏やかそうな見た目に反して、実は気が強い持ち主だったりと、中には内に気の強さをあなたの周りにもいろいろな「気が強い人」がいると思います。
ただ、「気が強い」と聞くと、
- 「とっつきにくそう・・・」
- 「口調がきつそう・・・」
- 「自分は気が弱いから、気が強い人とは合わないんだよな・・・」
とか、なんかネガティブな印象があるのは僕だけでしょうか。
ただし、上に挙げたようなネガティブなイメージの気の強さだけではなく、外資系企業には、外資系で生き抜くために求められる気の強さがあると考えています。
日系企業とは違って、外資系企業では実力のある人が活躍できるという特徴を踏まえると、持っていて損ではないスキルです。
外資系企業で求められる3つの気の強さ
外資系企業は実力主義ということもあり、僕自身、転職前は「みんなガツガツしてるんじゃないか」と思って、内心ビクビクしていました(笑)
しかしながら、実際に入社したら、そんな心配も杞憂に終わったわけですが、そこでは「ガツガツ」するような「気の強さ」ではなく、それとは別の「気の強さ」が外資系企業では必要なのではないかと思ったわけです。
ここでは、そんな外資系企業でこんな気の強さを持った人は多いなと思う3つを具体例を交えながら、ご紹介したいと思います!
1.積極的な行動力
まず1つ目は、なんと言っても「行動力」です。
- 目標以上を達成するための意志が求められるため
外資系企業で求められるのは、目標の達成ではなく、目標以上の達成です。
残念ながら、基本的に目標達成は普通です。
そのため、より良い評価を得るためには、目標を超えた結果を導くことが求められます。
例えば、とある業務のプロセスに無駄があるとします。
ただ、そのプロセスが日常的に当たり前になっていると、その中に潜む無駄を改善しようとするには、まずそれに気がつくことが必要ですし、その後に実際に改良しようと動き出すことって案外難しかったりします。
そんな時に、迷わず行動に移せる力は重宝されます。
改善したことで、今まで1時間かかっていたのが、同じ業務を45分で完了できるようになって、これを月に100人対応する人がいるとすると、月に1,500時間の効率化になるわけです。
削減できた時間を別の業務に回せますし、会社の業績に十分に貢献したと評価してもらえるかもしれません。
逆に、実力主義である外資系企業では、「遠慮は敵」です。ありがちなのが、頭の中で考えていても誰かがやるだとろうと思って、行動に移さず遠慮してしまうことです。
たとえ考えが頭にあっても、行動していないので、上司は「やっていない」ということしか分からないため、もちろん評価されません。
僕も過去に遠慮して、「あの時行動に移しておけばよかった…」と後悔したことがあるので、それからは、「絶対に遠慮はしない!」と心に誓っています。
2.根拠のある発言力
2つ目は、論理的に根拠を導き出した上で、自分の考えを前に押し出していける力です。
- 筋の通った意見や提案をするのが当たり前で、根拠が不十分だと周りから信頼されないから
- 発信力がないと自分の存在を示すことができないから
ここでの「前に押し出していく」というのは、決して「攻撃的に」という意味ではありません。
自ら発信することができることを指しています。
例えば、上司を含めた複数人のチームメンバーとのミーティングで、今後のチームのコミュニケーションをとる方法として、「今後一切Eメールは使用禁止で、Teams*のみ使いましょう」と提案したとしましょう。
*Teams: マイクロソフトが提供するコラボレーションツール。LINEのようなチャットやオンライン電話に加えて、Web 会議などができるプラットフォーム。
その時に、
- なぜそう考えたのか
- 変更することで期待されること
などなど、提案の根拠を明確に提示することは、チーム全員が迷いなく対応するためには重要なことです。
提案自体が妥当だとしても、その根拠が合理的でなければ、なかなか納得してもらうことは難しいです(質問攻めにあう)し、信頼もどこかに逃げていってしまいますよね。
ここでは、身近な例を挙げましたが、これがよりハイレベルな他部署の人がいるような場面だったり、海外の社員との会議でだったり、いろいろな場面で「根拠のある発言力」は求められてきます。
3.失敗に屈しない力
さいご3つ目は、失敗に負けない、七転び八起き的な力です。
- 失敗を恐れては行動に移せないから
大きな行動になればなるほど、失敗が気になります。
だけど、失敗を恐れていては行動力は失われてしまいますし、何よりもいい結果が得られなくなります。
なので、失敗は割り切って、得られた失敗の経験を今後に活かせるかが勝負です。
例えば、あなたが責任者として、ある製品を売り出したけど、それが予想よりも大きく下回る売れ行きだったとします。
現実だったら、へこみますよね。
ただ見方を変えれば、製品が売れない知見が新たに得られたと考えることができます。
- 市場調査の方法や得られた結果は妥当だったのか
- 世の中に知られているのか
- そもそも魅力的な製品か
など、売れない原因が分かれば、同じ失敗をしないように、この苦い経験をあなた自身が次に繋げることができるだけでなく、同じような製品開発の責任者が他にもいれば、その人たちの役にも立ちます。
失敗しても、場合によっては得られるものは大きいことも少なくないので、前提として失敗する可能性を最小化する対策を講じた上で、積極的に行動に移していく、そんな失敗に屈しない人は外資系で求められる傾向にあります。
こんな気の強さは危険だ!
ここまで外資系で求められる気の強さをご紹介しましたが、必ずしも「気が強い」ことが良いことばかりではないです。
- 口調が強く威圧的
- 自分の意見を押し通す
- 自信過剰
など、社内外の人と信頼関係を築いていく上で障壁になりうるような気の強さは、外資系企業であっても、歓迎されない可能性が高いです。
周りの協力なしには仕事はできないので、自分のことだけでなく、周囲に気を配ることができる人間味があるような人が僕の周りでは活躍しています。
まとめ:必ずしも全ての気の強さは外資系で武器にはならない
活躍している人の気の強さ
- 積極的な行動力
- 根拠のある発言力
- 失敗に屈しない力
これは危険!
- 口調が強く威圧的
- 自分の意見を押し通す
- 自信過剰
以上、外資系企業はガツガツした高圧的な人が集まる集団ではありません。
周囲の人といかにして良い関係性を構築することができるか、それのために必要な時には気が強いと思われるような力を持っている人が外資系企業で活躍することができるでしょう。
\ この記事が気に入ったらシェアしよう!/