本記事からわかること
実際に日本企業から外資系企業へ転職して、「日本企業はオワコンだな...」と感じることがあります。
2019年にトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用守るの難しい」と発言し注目を集めましたね。
ひと昔前は大企業に勤めれば定年まで安心して働ける風潮がありましたが、この発言を受けてこれからは安泰な生活はなくなるはずです。
それ以外にも日本の大企業から外資系企業に転職して感じる「日本企業がオワコン」の理由と対策について解説していきます。
この記事を読むと、日本企業にいる成長意欲のある人がどのようなキャリアを歩めばいいのかがわかります。
目次
日本企業がオワコンの3つの理由
まずはなぜ今、日本企業がオワコンといわれるのか見ていきましょう。
理由①「定年まで安泰」はもうない
日本の企業に浸透している終身雇用、いわゆる、新卒入社から1つの会社で定年まで会社に雇われて働きつづける雇用スタイル。「日本型雇用の象徴」なんていわれたりもしていますね。
ところがそれが、2019年当時の経団連会長中西氏の「終身雇用は守れない」という発言を皮切りに、トヨタの豊田章男社長も「終身雇用を守るのは難しい」と発言して注目を集めました。
その一方で、2021年にマイナビキャリアリサーチラボが全国20〜69歳の男女2,000人に実施したインターネット調査によると、20、30代でも40%を超える人が終身雇用をよい、またはどちらかと言えばよいと回答していて、まだまだ世の中では終身雇用が支持されているのがわかります。
ただ、終身雇用の廃止する動きがでてきているので、少なくとも言えることは、これまでのような「定年まで安泰」に暮らせるという安心はもうないということです。
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理由②有名企業にいても「リストラ」がある
あなたはリストラと聞くと、どんなイメージがありますか?
- 大企業にいれば大丈夫でしょ
- 自分には関係ない
などなど、どちらかというと、あなたとは程遠いワードのように聞こえるかもしれませんね。
でも実は、誰もが知るような超有名企業であっても、早期退職・希望退職を募って人員削減をしています。
このように、有名企業にいてもリストラの波からは逃れることはできないのが現実です。
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理由③若手の活躍をジャマする「年功序列」
年功序列は年齢とともに役職がついていく、これも日本の特徴的なシステムですね。
この異常なシステムによって、日本企業の昇進は世界的にみて遅いといわれています。
日本企業の遅い昇進の実際
佐藤香織氏の論文(国士舘大学、管理職への昇進の変化 - 「遅い昇進」の変容とその影響、特集●変化する管理職の役割と地位、No. 725/December 2020)を参考に少し掘り下げると、日本企業では新卒入社から10〜15年はあえて目に見える形、つまり、昇進で周りと差をつけようとはしません。
これは若手社員のモチベーションを長期にわたって維持して、スキルを磨いてもらうためです。
ちなみに、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、課長クラスの平均年齢は45.3歳で勤続年数はなんと17.9年。
一方のアメリカはというと、入社後からすぐに昇進で差がつくシステムを導入しています。
なのでアメリカに本社をおく外資系企業では、年功序列の風習はうすく、実力次第で若手でも昇進のチャンスがあるのが魅力的です。
30代後半で部長なんて人もふつうにいます(笑)
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年功序列では給与は上がらない
もう1つ問題なのは、年功序列では昇進が遅いので、ポジションが上がることによる給与増加は見込めない、つまり、若いうちは年収は大して上がりません。
ゆっくり成長したかったり、会社にぶら下がっていたいなんて考えてる人には年功序列はいいのかもしれません。
しかしながら、若いうちからがっつり活躍したい若手にとっては、モチベーションを保つのが難しく、相性のよい制度とは言えません。
年功序列はぼくが日本企業はオワコンと考える1番の理由でもあります。
日本企業がオワコンである今、できる対処方法
①同じ日本企業にいつづけようとしない
終身雇用の崩壊やリストラが断続的に発生しているいま、同じ日本企業に居つづけることは最悪職を失うリスクがあります。
なので、新卒で入社した会社に定年まで働きつづけることは考えず、転職を視野に入れたキャリアプランを考えましょう。
現在は働きかたもかなり多様になってきています。
また、社外に視野を広げて、キャリアの選択肢を多くもつことはいざというときに、職を確保して自分の身を守る際にも役立ちます。
②思い切ってグローバルに生きよう
冒頭で触れたように、モチベーション高くどんどん昇進を目指したい若手にとっては、日本企業の人事システム、特に年功序列はとても相性が悪いです。
一方、実力主義の外資系企業であれば若手でも活躍の機会が与えられています。
あなたが思っているよりも、外資系企業の求人はたくさんあるので、転職エージェントと一度面談して求人を紹介してもらうのがよいですよ。
おすすめの外資に強いエージェントはJACリクルートメントです。コンサルタントがかなり親身にキャリアの相談にのってくれるので、あなたの今後のキャリアの選択肢が絶対増えますよ。
そのほかのおすすめエージェントは以下の記事で解説してるので、参考にしてくださいね。
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関連記事外資系転職に強いおすすめ転職エージェント11選【外資社員が徹底解説】
もし外資をキャリアの選択肢として考えていなかった場合は、ぜひ外資への転職も考えてみてください。
外資系企業で働くメリット・デメリット
では外資系企業で働くとどんなメリットがあるのか気になるところ。
大きく以下の6つのメリットがあります。
外資系で働くメリット
- 実力次第で給与が高くなる
- 英語に触れる機会が増える
- 海外の人と一緒に働ける
- 社内公募制度でキャリアチェンジができる
- 昇格のチャンスが多い
- 働き方の自由度が高い
一方で以下のデメリットも。
- 成果をあげないと年収アップは見込めない
- 福利厚生は日系企業ほどよくはない
- 海外出向のチャンスはむしろ日系企業より少ない
- 変化が多い
とはいえ、成長意欲がある若手にはメリットの方が大きいでしょう。
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関連記事外資系企業のメリット・デメリット16選|外資で7年働いた実体験
英語を身につけられれば市場価値が上がる
ただし、外資系企業で昇進していくにはビジネスレベル以上の英語力は必須と考えておきましょう。
「え、英語ができないと上のポジションに上がれないのか・・・」という声が聞こえてきますが(笑)
これは残念ながら事実です。
今後グローバル化が進んで、ビジネスにおいても英語がますます必要とされていきます。
となると、英語が話せる人材は重宝されるので、日本語しか話せない人と比べて、市場価値が高くなるのは言うまでもありませんね。
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関連記事市場価値とは?自分の価値を知りたい・高めたい人必見の3ステップ
しかも英語が話せる人は話せない人よりも年収が高い傾向にあります。
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関連記事英語力が高いと年収は上がる!20代で英語を磨くべき理由を解説
そういった観点でも、英語力を若いうちから身につけることはものすごく意味があります。
今からでも間に合うので、少しずつでもいいのでビジネスレベルの英語力を身につけられるように英語学習をはじめましょう。
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③少なくとも大企業で働こう
英語アレルギーがあるし、グローバルに働くなんて無理!という場合は、少なくとも大企業を目指しましょう。
大企業は厚遇
中小企業と比較して、
- 給与が高い
- 福利厚生が手厚い
- 退職金が高い
- 人事制度がしっかりしてる
- 社内のキャリアの選択肢がある
など、メリットが多いです。
特に金銭面でのカバーが中小企業より手厚いので、働くなら大企業です。
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年功序列のない会社を選ぶ
今は有名企業の人事制度の転換はニュースでも取り上げられ、世の中でも認知されるようになっています。
最近では三菱ケミカルやNTT、損保ジャパン、川崎重工など大手企業が続々と年功序列を撤廃して、ジョブ型雇用に転換しています。
損保ジャパン 脱年功序列、20代で課長も 新たな人事制度導入
転職で会社を選ぶ際に、その会社が年功序列かどうかは求人票にも通常は記載されません。
なので、希望の会社が年功序列かどうか人事制度を知るには転職エージェントや社会人OB訪問ができるキャリーナを利用するのがよいです。
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関連記事careena(キャリーナ)は利用すべき!評判と使ってみた感想を解説
転職エージェントであれば、業界最大手のリクルートエージェントに相談してみるのがオススメです!
求人数も業界トップで全国の求人を網羅しているので、あなたの生活圏にあった求人を見つけやすいという大きなメリットがあります。
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まとめ:日本企業にいて安心してはいけない
以上、日本企業はオワコンについて解説してきました。
日本企業のすべてを否定するつもりはありません。
ただ、今の時代とマッチしない制度や環境が残ってしまっているのが現状で、今は変換点でもあります。
日本企業から離れられない人は少なくとも大企業へ移って、より充実した環境を手に入れましょう!
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