外資系企業への転職でよくありがちな失敗といえば、
- 思っていたのと違って全然給料が上がらない...
- 全然昇進できない...
- 海外駐在のチャンスなんてない...
こんな失敗したら仕事するのもつらく、「日本企業に戻りたい...」「別の外資に転職したい...」と思うのは目に見えていますよね。
それなのに外資への転職を失敗してしまう人が後を絶たないのはなぜでしょうか?
それは予防策を知らないからです。
実は対策を行うだけで、失敗する可能性を最小限にすることができるんです。
本記事からわかること
- 外資への転職で陥りがちな失敗6選
- 転職を失敗させない方法
この記事を読むと、外資系企業への転職でありがちな失敗を事前に知ることができ、転職を失敗せずにすみます。
「はじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】」では、はじめての外資転職のロードマップやおすすめの転職エージェント3選も公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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あわせて読みたいはじめての外資系転職を成功させる方法全9ステップ【外資社員が教える】
目次
外資系企業への転職でありがちな6つの失敗
誰しもが転職して失敗したくないと思いますよね。
ここに挙げられるありがちな失敗は気をつけておけば、ほとんどは未然に防げる失敗ばかりです。
何が足りなくて失敗してしまうのか、まずは外資系企業への転職ではありがちな失敗5つをみていきましょう!
思っていたより年収が上がらない
あなたも外資系企業は年収が高いイメージを持っているのではないでしょうか。
でも気をつけたいのが、必ずしも外資系企業の全員が高い給与をもらっているわけではないということです。
外資系企業では多くの企業が人事評価制度として、実力主義・成果主義をもっています。
成果をあげて実力が認められれば、高いインセンティブ(ボーナス)をもらえたり、同じ年代の人より早いスピードで昇格して年収を上げることが可能です。
しかしながら、どうやったら評価されるかという人事評価の仕組みを理解せずに転職してしまったり、うまくあなたの実力を上司にアピールすることができないと、思ったより年収が上がらないという失敗に陥る可能性があります。
気をつけたい失敗
- 必ず高い給与がもらえると思って転職してしまう
- うまく実力を認めてもらえず、年収がうまく上がらない
英語力不足で昇格できない
外資系企業では、ポジション(役職)が上がっていくと、より海外本社・支社とのコミュニケーションをとる窓口になったり、上司が海外の人になったりと必ず英語力が求められます。
そのため、必要最低限の英語力が備わっていないと、仕事をさばく能力としては申し分なくても、英語力が不足して、別の人に昇格のチャンスをもっていかれたりなんてことも十分あります。
昇格だけでなく、キャリアを広げようと他の興味のある部署に異動したいと思っても、その職種で求められる英語力を満たさず、諦めざるを得ないこともあり得ます。
失敗しないためにも、必要な英語力を身につけておくか、転職後に英語力を磨く強い気持ちを持って転職するのが望まれます。
気をつけたい失敗
- 英語力が足りずに、昇格のチャンスを逃し続ける
- 興味のある部署で求められる英語力が高くて、キャリアアップを断念する
業務の細分化で仕事の幅が狭い
これは日系企業の大手でもみられることですが、外資系企業でも従業員が多いところになると、業務が細分化されていて、一人一人の業務の幅が狭くなる傾向があります。
また、外資系企業では、職種ごとにジョブディスクリプション(Job Description)と呼ばれる担当する職務内容が明記された文書が存在します。
基本的にはジョブディスクリプションの範囲で、日々業務を行うことになりますので、「〇〇の仕事やりたいのにできないじゃん」なんていう希望していた職務内容と実際の職務内容のミスマッチも起こりかねません。
なので、転職前には募集されているポジションの職務内容のチェックは欠かせませんし、疑問があれば、採用担当者に確認することも必要です。
気をつけたい失敗
- 転職してみたら、やりたい業務ができなかった
- キャリアを広げるための他部署異動ができる環境ではなかった
残業が多くて体力的につらい
残業についてはアンテナを張っている人が多いと思いますが、それでも転職後に残業時間が多く、悩まされている人は僕の周りでも多いです。
募集職種の平均の残業時間を転職前に企業に確認して、どれくらいの残業をしないといけないのか、その残業時間に耐えられるのかは、自分と向き合って考えておく必要があります。
転職後に社内の状況が変わって業務量が増えることは少なくないので、事前に確認した残業時間の情報も鵜呑みにできないですが、僕も転職前には目安の残業時間は確認して、それを覚悟して転職しました。
気をつけたい失敗
- どうしてもやりたい仕事だったから残業は覚悟していたけど、やっぱり残業がつらくなった
- 募集職種の残業時間の目安を聞かずに転職したら、思っていたよりも多くて大変
- 裁量労働制で余裕を持って仕事をコントロールできると思ったけど、業務量が多くて残業代はでないけど残業せざるを得ない
海外駐在ができない
外資系企業では、グローバルな会社でよく聞く海外駐在がしやすいというイメージをあなたも持っているかもしれません。
でも、外資系企業では基本的に海外駐在のチャンスはなく、それよりも日系のグローバル企業の方が、支社である海外の子会社に1-2年出向して海外に駐在するチャンスは断然あります。
実際に僕の外資系企業に勤める知り合いで駐在できた人はいないですが、グローバルの日系企業にいる知人は海外駐在しています。
ただし、外資系企業でも短期の数ヶ月で、海外研修のチャンスがある会社も中にはあるので、もし海外に行くチャンスがどうしても欲しい場合は、そういった海外研修の有無を事前に確認しましょう。
気をつけたい失敗
- 海外駐在する気で転職したけど、海外出張のチャンスすらなかった
急な組織変更の影響を受ける
組織の変更は急に発生しますし、変更の大小にもよりますが、1-2年に1回など頻度は高いです。
海外本社のビジネスの方針や日本での事業の状況次第では、海外本社・支社含め一部の部署が整理されてなくなったり、ポジション(役割)がなくなったりする可能性があります。
ただし、これはこれまで上でのご紹介した失敗例と違って、全く事前に予測できないので、こういうリスクがあることだけ覚悟しておきましょう。
そうすれば、ビックリしないで冷静に状況を理解することができます。
ここでは、ネガティブな影響だけご紹介しましたが、新たにポジションが新設されて、キャリアチャンスが生まれたり、逆にプラスな変更も発生します。
気をつけたい失敗
- 海外本社の組織変更で所属のポジションがなくなった
- 日本での事業がうまくいかない場合は、日本法人の撤退の可能性もある
外資系企業への転職失敗を防ぐ対策
では、これまでご紹介した失敗をどうやったら防ぐことができるのか、みていきましょう!
外資系企業の特徴と向き不向きの理解
まず、外資系企業への転職で後悔しないようにするには、外資系企業の特徴を押さえておくのが大切です。
外資系企業は実力主義であることや、特に営業職で年収に占めるインセンティブの割合が大きいような職種があったり、成果をアピールできないと実力があっても評価されず、年収も思うように増えていきません。
なので、まずは外資系企業がどのようなところなのか、大きな枠組みとして理解をして、その後に、次にご紹介する企業研究をしっかり行うことで、「思っていたのと違う」といったあなたの企業のイメージと実際のミスマッチを防ぐことができます。
関連記事 外資系企業の働き方とは?4つの視点で解説
外資系企業への特徴を押さえたら、どんな人が外資系企業と合わないのかを押さえましょう。
なぜなら、今のあなたが外資系企業と相性がわかれば、必要に応じて、うまく合わせる方向に軌道修正をすることもできますし、間違った後悔のする転職をせずに済むからです。
関連記事 あなたは転職して大丈夫?外資系企業に合わない人の4つの特徴
企業リサーチ
ありがちの失敗の多くは、転職先の企業のことをよく知らずに転職することで起きます。
そして、「思っていたの違う...」なんて思って後悔してしまいます。
なので、納得いくまで転職先の企業のことをよく知ることは失敗を防ぐためには非常に有効です。
以下は一例ですが、少なくとも以下の点を転職して後悔しないために僕は確認して、納得した上でその企業に転職したいか考えます。
さらに、希望の会社の社員を訪問して、生の声を聞くと、会社の内情も知ることができるので、さらに企業理解が深まるのでかなりオススメです!
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関連記事転職前の社員訪問のメリット4選【経験者が徹底解説】
業績の見通し
- 現在だけでなく、この先数年の業績を確認して、少なくとも日本法人の撤退の可能性が近いうちにないことを予測
残業時間・働き方
- 募集職種の月残業時間の平均
- 自分が求めている働き方ができるか(フレックス制度、テレワークの使用可否)
福利厚生
- 自分が求める福利厚生があるか(手当、退職金など)
人事評価
- どのように評価されるのか(目標の達成だけか、周囲からの評価もあるか)
社内でのキャリアアップ
- 募集の職種で入社した場合、どのようなキャリアアップがあるか
- 社内公募制度の有無(日本の他部署、海外本社・支社のポジションに自由に応募できる制度)
キャリア形成に必要な英語力の把握
いろんな業界の外資系企業の採用情報を見ていますが、入社時に求められる英語力の目安として、TOEIC600点~800点くらいが多いです。
そして、外資系企業で昇格をしてキャリアアップしたいと考える場合であれば、必要な英語力の目安は「海外の人と英語で口頭でスムーズにやりとりができる」程度は必須で、TOEICでいうと少なくとも800点以上のビジネス英語は必要です。
ちなみに、外資系企業には、英語ができなくても入社できる職種がある企業があります。
ただし、入社後にキャリアを積み上げて、昇格をどんどんしたい場合には、英語が必要です。
英語に自信がないけど、外資系企業で活躍したいと考えている場合は、「英語力をどんなに頑張っても伸ばす!」という強い意志を持って転職することをオススメします。
将来のキャリアプラン
外資系企業では海外本社の判断次第で、組織が大きく変わったり、自分がいるポジションがなくなったりと、予測のできないことが入社後に起きる可能性があります。
そのため、一番は、何が起きても驚かない心構えを持つことがポイントです。
加えて、今の転職が成功したら安心するのではなく、その後にどうやってキャリアを形成しいていくかを考えておき、かつ、その準備をしておくと不測の事態が起きた時も冷静に対応することができます。
実際に僕も、今の会社でよくない影響がいつ降りかかるかはわからないので、社内で次のキャリアをどうするかを考えつつも、いつでも転職できるように、転職エージェントから常に求人情報をもらいながら、イスから腰を浮かせた状態で準備をしています。
転職の失敗を防ぐもう一つの方法
ここまでの対策を講じておけば、あなたの外資系企業への転職は成功にかなり近づけることができます。
でも、さらに失敗のリスクを下げる方法があります。
それは転職エージェントを活用することです。
なぜなら、転職エージェントは企業の人事担当とコネクションがあり、ネットにはない企業の情報をもっているからです。また、英語面接を対策してくれるので、より選考を通過しやすくなります。
要するに、転職エージェントを利用することで、効率的に、かつ、外資系企業への転職の失敗を最小限にすることが可能になります。
▼ 転職エージェントのフル活用のポイント
ネットから取れない企業情報を持っている
すでに転職に成功した応募者の転職前と後の企業のギャップなども聞ける
外資系転職で利用をおすすめの転職エージェントはこちらの記事で詳しく解説しています。
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関連記事外資系転職に強いおすすめ転職エージェント11選【外資社員が徹底解説】
まとめ:失敗しないためには事前準備が大切
ほとんどの外資系企業への転職でありがちな失敗は事前準備をすることで防ぐことができます!
事前準備を十分に行い、転職エージェントをフル活用して外資系企業への転職を成功させましょう。
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